満島村(読み)みつしまむら

日本歴史地名大系 「満島村」の解説

満島村
みつしまむら

[現在地名]天龍村大字平岡ひらおか

天竜川左岸に位置する。北は南和田みなみわだ、東は八重河内やえごうち(以上現南信濃村)、東南は三河国磐田いわた郡、南は鶯巣うぐす村、西は天竜川を境に長沼松島ながぬままつしま村に接する。

村高は正保四年(一六四七)に二三一石(信濃国絵図高辻)、天保五年(一八三四)に三五九石余(信濃国郷帳)

応永二年(一三九五)の銘がある鰐口(遠山氏蔵)、寛正三年(一四六二)の銘の鰐口(平岡十五社神社蔵)があり、中世より開発されたことが推測される。

また、江戸時代には満島番所があり、天竜川下しの材木や榑木また行人も改められた。この番所は初め飯島いいじま代官所(現上伊那郡飯島町)預り、阿島あじま(現喬木村)知久氏預り、宮崎氏預り、再び飯島預りとなり明治初期まで続けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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