満山（読み）マンザン

デジタル大辞泉

まん‐ざん【満山】

１ 山全体。全山。「満山紅葉に彩られる」
２ 寺全体。寺中の僧のすべて。「満山の学僧」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

まん‐ざん【満山】

〘名〙 (「まんさん」とも)

① 山全体。山じゅう。全山。

※扶桑集（995‐999頃）七・山無隠詩〈藤原博文〉「満山潜隠感_二風声_一、脱_二却荷衣_一咸結_レ纓」

※吾輩は猫である（1905‐06）〈夏目漱石〉一一「其声が遠く反響を起して満山の秋の梢を、野分と共に渡った」 〔蘇軾‐戯作種松詩〕

② 一山の本寺・末寺を含めて全部。また、寺中の僧のこらず。寺全体。寺じゅう。全山。満寺。

※今昔（1120頃か）一二「満山の僧、此の事を営て于今不絶ず」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【満山】まんざん

全山。

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出典　平凡社「普及版 字通」