湯冷(読み)ゆざまし

精選版 日本国語大辞典 「湯冷」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐ざまし【湯冷】

〘名〙
① 湯をさますこと。また、そのさましたもの。つくりみず。
金貨(1909)〈森鴎外〉「コニャックに湯ざましを割ったコップの、飲み干さずにあるのが目に着いた」
② 湯をさますのに用いる器。
※明治卅三年十月十五日記事(1900)〈正岡子規〉「第三煎茶の湯ざましの一端蜻蛉をとまらせ其尻を曲げて持つ処にしたるなり」

ゆ‐ざめ【湯冷】

〘名〙 入浴後は皮膚血管が拡張して熱放散が強いが、これが長びき過放散になって寒気を感じる状態。《季・冬》
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「湯(ユ)ざめで寒くなった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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