湯の山(読み)ゆのやま

精選版 日本国語大辞典 「湯の山」の意味・読み・例文・類語

ゆ【湯】 の 山(やま)

温泉のある山。山中湯治場
太平記(14C後)二九湯山(ユノヤマ)を南へ打越て、打出の北なる小山に陣をとる」

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改訂新版 世界大百科事典 「湯の山」の意味・わかりやすい解説

湯の山[温泉] (ゆのやま)

三重県北部,鈴鹿山脈の主峰御在所山(1212m)の東麓,三重郡菰野(こもの)町にある温泉。三滝川の渓谷に沿って温泉街がひらける。鹿がこの湯で傷をいやしたといい,鹿の湯ともいわれる。養老年間(717-724)に発見され,一時衰えて廃湯となったが,伝教大師が再興したと伝えられる。放射能泉,25~30℃。滝や渓谷の紅葉など景勝にめぐまれ,鈴鹿国定公園に含まれる。近鉄名古屋線近鉄四日市駅から湯の山線が分岐し,温泉から御在所山へは御在所ロープウェーがある。
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世界大百科事典(旧版)内の湯の山の言及

【湯来[町]】より

…広島県西部,佐伯郡の町。人口8229(1995)。中国山地の山間にあり,中央を太田川の支流水内(みのち)川が北東流する。東は広島市に接する。町域の大部分を占める山林には植林が進められ,シイタケ,ワサビの栽培が行われる。〈山フグ〉と呼ばれるコンニャクの刺身は名物として知られる。酪農や養鶏が盛んで,生乳は広島市へ出荷される。冠山(1004m)東麓の渓谷に湯来温泉(放射能泉,35℃),水内川沿いに湯ノ山温泉(放射能泉,24℃)がある。…

※「湯の山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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