湛露(読み)たんろ

精選版 日本国語大辞典 「湛露」の意味・読み・例文・類語

たん‐ろ【湛露】

〘名〙
① (「詩経小雅・湛露」の「湛湛露斯、匪陽不晞」から) しげく置く露。繁露
※類聚句題抄(11C中)載酒訪幽人〈菅原庶幾〉「湛露閑尋苔径客、酌霞更送柳門人」
② (②の「詩経」の詩が天子諸侯とともに宴を張るさまを詠じたものであるところから) うるおい豊かな恩恵。特に主君の恩の深いことをたとえていう。
懐風藻(751)春日巨勢多益須〉「今日良酔徳、誰言湛露恩」 〔江淹雑体詩

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普及版 字通 「湛露」の読み・字形・画数・意味

【湛露】たんろ

露しとど。

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