湘南新宿ライン(読み)しょうなんしんじゅくらいん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「湘南新宿ライン」の意味・わかりやすい解説

湘南新宿ライン
しょうなんしんじゅくらいん

東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する鉄道路線の愛称池袋、新宿、渋谷を経由して、東北本線宇都宮(うつのみや)線)や高崎線と、東海道本線横須賀(よこすか)線を直通運転する運行ルートをさす。

 JR東日本は1988年(昭和63)から東北本線と高崎線の一部列車を池袋や新宿発着としたほか、東海道本線から新宿まで乗り入れる座席定員制のホームライナー「湘南新宿ライナー」を運行した。このルートを発展させる形で、池袋駅や新宿駅構内および東海道本線と山手(やまのて)線の貨物線を結ぶ連絡線の改良工事を行い、東北本線、山手線、東海道本線それぞれの貨物線を利用して東北本線―横須賀線、高崎線―東海道本線を直通する旅客列車の運行が、2001年(平成13)12月のダイヤ改正から開始された。同ルートの開通により、埼玉県、栃木県、群馬県など首都圏北部と神奈川県など首都圏南部を結ぶ輸送ネットワークの利便性が向上したほか、これら地域と池袋、新宿、渋谷など山手線西側に位置する副都心へのアクセスが改善された。

青木 亮 2016年3月18日]

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