湖北[省](読み)こほく

百科事典マイペディア 「湖北[省]」の意味・わかりやすい解説

湖北[省]【こほく】

中国中部,洞庭湖の北の省。簡称は鄂(がく)。省都は武漢地勢は西高(1000m以上)東低で,長江が省の西境三峡の険から東流し,漢水が北西境から南東流して江漢平原を形成する。河川湖沼が多く,水運に恵まれ,京広鉄路(北京〜広州),京九鉄路(北京〜九竜)が省を縦断し,また自動車道路が発達しており,水陸交通の華中における中心をなす。全国有数の農業地帯(江漢平原の米,小麦,西部山地のトウモロコシ,江漢平原の綿花,南部山地の茶など)で,林産物では桐油,漆などを産する。地下資源では鉄(大冶),応城の石膏(全国一)・岩塩などが有名であり,近代工業では武漢を中心に製鉄製鋼(武漢鉄鋼コンビナート),機械,紡織,タバコ,食品,セメント,化学などの工業が盛ん。18万5900km2。6165万人(2014)。
→関連項目武当山

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報