渡具知村(読み)とうぐちむら

日本歴史地名大系 「渡具知村」の解説

渡具知村
とうぐちむら

[現在地名]読谷村渡具知とぐち

古堅ふるぎん村の西、比謝ひじや川河口の北岸台地上にある。西は東シナ海に面する。トゥグチとよばれる。比謝川河口に形成された湊で、慶長一四年(一六〇九)の島津氏琉球侵攻の記録「喜安日記」には、三月二五日酉刻喜安らが船で「大湾渡口」に着いたことが記される。絵図郷村帳・琉球国高究帳に「戸口村」とみえ、高究帳では畠二二八石余。「琉球国由来記」には「渡口」「渡具知」、「中山伝信録」や「琉球国旧記」では「渡具知」とある。拝所としてヤノミノ嶽・ウラウシノ嶽・渡口とうぐち之殿があり、渡口之殿では麦・稲四祭のとき渡口地頭が五水、渡具知村百姓中が穂・五水・神酒を供えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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