デジタル大辞泉
「渋渋」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しぶ‐しぶ【渋渋】
[1] 〘形動〙 心がすすまず、いやいやながらするさま。不承不承。
※宇津保(970‐999頃)国譲中「御わらうださしいで給へば、いとしふしふにいり給て」
※宇治拾遺(1221頃)五「只成れとありければ、童、しふしふに法師になりにけり」
[2] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① (一)に同じ。
※四分律行事鈔平安初期点(850頃)「寒渋(シフシフ)と」
② くすんで美しいさま、しぶい感じのさまを表わす語。
※竹むきが記(1349)上「はこのさまはくろぬりにて、しぶしぶとぞみえし」
しぶしぶ‐げ
〘形動〙
しぶしぶ‐し【渋渋】
〘形シク〙 なめらかでない。
※龍光院本妙法蓮華経平安後期点(1050頃)六「唇下り垂れじ、亦、褰り縮れらじ、麁く渋(シフシフ)しからじ」
しぶる‐しぶる【渋渋】
〘副〙 いやいやながらするさま。しぶしぶ。
※文机談(1283頃)五「しぶるしぶる灌頂の日を定て」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報