諾諾(読み)だくだく

精選版 日本国語大辞典 「諾諾」の意味・読み・例文・類語

だく‐だく【諾諾】

[1] 〘感動他人のことばにさからわないで承諾するときに発する語。はいはい。
江戸繁昌記(1832‐36)四「客道(い)ふ、『諾々。銘じて心に在り』」 〔古詩‐為焦仲卿妻作詩〕
[2] 〘名〙 (形動タリ) 他人のことばに少しもさからわないで従うさま。他人のいうがままになるさま。「唯々諾々(いいだくだく)
露団々(1889)〈幸田露伴〉一〇「諾々(ダクダク)侃侃(かんかん)に如かずとか申しますから」 〔史記‐商君伝〕

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デジタル大辞泉 「諾諾」の意味・読み・例文・類語

だく‐だく【諾諾】

[ト・タル][文][形動タリ]他人の言葉にさからわないで承諾するさま。「唯唯いい諾諾と従う」
[類語]唯唯諾諾義務的受動的しぶしぶ不承不承いやいや気が進まない言い成りあなた任せ人任せ・他人任せ・一任成り行き任せ天道任せ運任せ風任せ行き当たりばったり心ならず仕方ない仕方がない仕様がないせん方ない余儀ないよんどころない否応なし已む無いやむを得ずやむを得ないやむにやまれぬ背に腹はかえられない

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普及版 字通 「諾諾」の読み・字形・画数・意味

【諾諾】だくだく

何でも従いうけがう。〔史記、商君伝〕千人は、一士諤諤(がくがく)なるに如(し)かず。

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