清沢寺(読み)せいたくじ

日本歴史地名大系 「清沢寺」の解説

清沢寺
せいたくじ

[現在地名]守口市土居

真宗大谷派、山号土居山、本尊阿弥陀如来。本願寺八世蓮如の第二三子実悟により永禄年間(一五五八―七〇)の開創。「大谷一流諸家分脈系図」の実悟の項に「永禄中創河州茨田郡土居坊、又創同郡世木之坊、後建古橋」とあり、世木之せぎの坊が本泉ほんせん(現四條畷市)古橋ふるはし坊が願得がんとく(現門真市)土居どい坊が当寺とみられる。実悟は当初、加賀国清沢坊(願得寺)に住していたが、享禄錯乱で本願寺と対立し勘気を被った。天文一九年(一五五〇)赦免され弟の実孝が住する大和吉野の本善ほんぜん寺に寄寓した(私心記)

清沢寺
せいたくじ

[現在地名]むつ市城ヶ沢 城ヶ沢

城ヶ沢じょうがさわ集落の北に位置する。月照山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」に「城沢寺 月照山田名部円通寺末寺」とあり、同じ頃の「奥の浦うら」にも「月照山城沢寺」とみえる。藩政期末のものと思われる寺社修験本末支配之記(内史略)には「月照山清沢寺」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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