深名村(読み)ふかなむら

日本歴史地名大系 「深名村」の解説

深名村
ふかなむら

[現在地名]富浦町深名

東西の青木あおき村の東、岡本おかもと川右岸に位置する。元亀四年(一五七三)二月一日の里見義弘夫人印判状(長泉寺文書)に「ふかな」とみえ、当地のうち三貫文の地が子供のいない「おち」(乳母か)に心頼みとして与えられ、義弘夫人は長泉(長仙)寺に寄進するよう勧めている。同夫人は古河公方足利晴氏の女で、後年義弘の後継者に擬された梅王丸の母と目される人物である。慶長二年(一五九七)の安房国検地高目録に村名がみえ、高六三三石余、うち田方三八一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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