深倉峡(読み)ふかくらきよう

日本歴史地名大系 「深倉峡」の解説

深倉峡
ふかくらきよう

岳滅鬼がくめき山・障子しようじヶ岳・深倉山から流れ出す深倉川が二股ふたまたに至り、北流して彦山川に合流するまでの渓谷耶馬渓やばけい火山に含まれ、彦山耶馬渓ともいう。新生代新第三紀に起こった英彦山の形成時に膨大な量の輝石安山岩質の火山灰火山礫が噴出し、深倉川一帯には厚さ二〇〇メートルの深倉川デイサイト質火砕岩類が堆積している。渓谷内の溶岩は長い間に浸食されたため奇岩・奇峰が多く、うばふところという洞窟があり、慈母観音を祀る谷間から出る清水を飲めば母乳が出ると伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android