消果(読み)きえはてる

精選版 日本国語大辞典 「消果」の意味・読み・例文・類語

きえ‐は・てる【消果】

〘自タ下一〙 きえは・つ 〘自タ下二〙
① すっかり消えて、なくなってしまう。
古今(905‐914)羇旅・四一四「きえはつる時しなければこしぢなる白山の名は雪にぞありける〈凡河内躬恒〉」
② 息がまったく絶える。死ぬ。
伊勢物語(10C前)二四「あひ思はでかれぬる人をとどめかねわが身は今ぞきえはてぬめる」
関係がまったく絶える。
※後撰(951‐953頃)恋一・五一七「きえはててやみぬばかりか年をへて君をおもひのしるしなければ〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android