海洋生物学(読み)かいようせいぶつがく(英語表記)marine biology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海洋生物学」の意味・わかりやすい解説

海洋生物学
かいようせいぶつがく
marine biology

海洋生物を研究対象とする学問分野。海洋動物は細菌から哺乳類にわたるが,海洋植物は藻類が主である。海洋生物学はこれらの分類,形態,発生,生理生態などを研究対象とする。 1872~76年の『チャレンジャー (6世) 』号の世界周航によって,海岸から外洋表層から深層にわたる動物の水平的・垂直的分布の調査が行われ,これが海洋生物学の基礎となった。 19世紀以後,各国臨海実験所が設立され,海洋生物の研究の中心となっている。

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世界大百科事典(旧版)内の海洋生物学の言及

【海洋学】より

…このようにして,現象の過程や機構を明らかにし,現象の予測を行うことがねらいである。 海洋学の分野は広いが,自然科学については,海洋物理学,海洋化学,海洋地学,海洋生物学が最も主要な柱である。海洋物理学では,海水の物理的性質とその分布および海水の運動等を,海洋化学では海水中の諸物質の化学的性質と変質過程等を,海洋地学では海底堆積物とその下方の地殻の地質・地球物理学的性質や運動等を,海洋生物学では海水中や海底の生物の生態や生理等を取り扱う。…

※「海洋生物学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」