生態(読み)せいたい

精選版 日本国語大辞典 「生態」の意味・読み・例文・類語

せい‐たい【生態】

〘名〙 生活状態生物が自然界に生活しているありさま。また、生活のありのままのすがた。
※みゝずのたはこと(1913)〈徳富蘆花過去帳から「死は単に此生態から彼生態に移った」
白痴(1946)〈坂口安吾〉「商店街の生態がこんなものだとは」 〔杜甫‐暁発公安詩〕

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デジタル大辞泉 「生態」の意味・読み・例文・類語

せい‐たい【生態】

生物が自然界に生活しているありさま。「アリ生態
人間の、社会生活におけるありのままの姿。「サラリーマン生態

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普及版 字通 「生態」の読み・字形・画数・意味

【生態】せいたい

生活のさま。唐・杜甫〔暁に公安を発す〕詩 野に哭すること、昨日の如し 物色生態、能く時ぞ 舟楫(しうしふ)眇然(べうぜん)として、此(ここ)より去る 江湖(ゆ)きて、無し

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世界大百科事典(旧版)内の生態の言及

【生態学】より

…生物学の一分野であるが,どのような範囲を指すかは研究者によって異なり,定義は一定しない。このことばを最もすなおに受け取れば,生物の生態を対象とする分野ということになるが,この生態ということばそのものがかなり多義的であるうえに,一方では生態に含めるのがふつうな内容(例えば行動や習性)を生態学に含めない場合がしばしばあるのに対し,一方では生態にふつうは含めないような内容(例えば生態系の物質循環)がかなりの研究者によって生態学に含められているからである。
[概念の成立]
 そもそも生態ということばはそれ自体が生態学ということばと同時に造られたもののように思われる。…

※「生態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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