浅間神社(あさまじんじゃ 富士山を信仰対象とした神社)(読み)あさまじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

浅間神社(あさまじんじゃ 富士山を信仰対象とした神社)
あさまじんじゃ

富士山信仰対象とした神社。木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀(まつ)る。「あさま」が本来の呼称であるが、最近は「せんげん」とよぶ場合が多くなっている。初め富士山の周辺、駿河(するが)(静岡県)、甲斐(かい)(山梨県)両国に多く創建され、のち全国に及び、現在約1300社あるが、静岡、長野県また関東方面にその大半がある。静岡県富士宮市の富士山本宮(ほんぐう)浅間大社は旧官幣大社、また富士山各登山口に由緒ある古社がある。2013年(平成25)には富士山本宮浅間大社など8社が富士山域、富士五湖、忍野八海(おしのはっかい)等の構成資産とともに「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産リストに登録された。

[鎌田純一]


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