津江村(読み)つえむら

日本歴史地名大系 「津江村」の解説

津江村
つえむら

[現在地名]黒瀬町津江

兼沢かねさわ村の北西に広がる広域の村で、北は安芸郡熊野跡くまのあと(現広島市安芸区)、西は同郡熊野村(現熊野町)、南は郷原ごうはら(現呉市)に囲まれる。北西部の村境には標高五〇〇―六〇〇メートルの山地が連なり、南東部は一〇〇メートル前後の丘陵地で、全体に南東に傾斜し、郷原村の村境にはいわ(四一九・五メートル)を中心とする三〇〇―四〇〇メートルの山が連なる。

津江村
つのえむら

[現在地名]八女市津江

馬場ばば村の東、矢部やべ川右岸に位置する。矢部川沿いに豊後別路が通り、一里塚が置かれていた(在方諸覚書)。天正年間(一五七三―九二)と考えられる一一月三日の大友義統書状(蒲池文書/福岡県史資料五)によれば、義統は「津江表」に赴いて猫尾ねこお(現黒木町)の里城を打崩し、矢部(現矢部村)に在陣するよう蒲池鎮運に命じている。文禄四年(一五九五)一二月の上妻郡内知行方目録写(筑紫家文書)に「津のゑ村」とみえ、高三六八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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