御旧制調書(読み)ごきゆうせいしらべがき

日本歴史地名大系 「御旧制調書」の解説

御旧制調書
ごきゆうせいしらべがき

一七巻

成立 弘化三年

解説 久留米藩主一〇代有馬頼永が藩政改革のために作成した基礎資料。調書提出半年後に頼永が死去したため、改革には活用されなかったが、久留米藩政史研究上の第一級史料として貴重。内容は藩の法令礼儀など当時公にされていたものを除く歴代の官制・税制・財政・軍制・人口などで、藩庁秘庫をすべて閲見して編集させたという。第一巻から第三巻、第一二巻から第一七巻までは近代の有馬家修史所による写本。残りの八巻は藩政期のものとみられるが、原本か写本かは不明。

活字本 「久留米市史」第八巻・資料編近世Iが軍制の部六巻のうちの三巻を除く全巻を収録。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報