中世地名。交通・軍事上の要衝で、都幡・津播多・津鰭・津波多・津旗などとも記された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
石川県中部,河北郡の町。人口3万6940(2010)。河北潟の東部を占め,西部に低地,東部に丘陵地が広がる。中心集落の津幡は源平合戦の古戦場俱利伽羅(くりから)峠を控え,北陸道と能登道が分岐する古くからの交通の要衝で,加賀と能登,越中の結節点の宿場町として発展した。現在もJR北陸本線と七尾線,国道8号線と159号線の分岐点で,織物,機械,醸造などの工業が盛ん。住宅地化も進み金沢市のベッドタウンともなっている。米作地帯であるが,近年は果樹,花卉の栽培も盛んで,都市近郊型農業への転換がみられる。丘陵地では杉の苗木やシイタケが栽培される。北東部には県立森林公園,河北潟東部承水路にはボートコースが設けられている。
執筆者:上田 雅子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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