津屋野村(読み)つやのむら

日本歴史地名大系 「津屋野村」の解説

津屋野村
つやのむら

[現在地名]南郷町津屋野

南郷川を挟んでなか村の北西に位置する。北の上方かみかた(現日南市)から南下して当村に入り、中村境の南郷川の土橋を渡って外浦とのうらに至る往還(外浦往還)や土橋の手前で同往還から分れ、南西谷之口たにのくち村に向かう往還(串間往還)などが通じていた。水利の便はよかったが、水害にも見舞われた(日向地誌)。古今検地目録(日向国史)によると慶長一〇年(一六〇五)には高七〇四石余・田畑屋敷六二町八反余、寛保二年(一七四二)には高一千一四石余・田畑屋敷六二町八反余。正徳四年(一七一四)頃の飫肥藩人給帳では庄屋は横山育右衛門(八石取)、また村足軽五名が配置されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android