波自加弥神社(読み)はじかみじんじや

日本歴史地名大系 「波自加弥神社」の解説

波自加弥神社
はじかみじんじや

[現在地名]金沢市花園八幡町

花園八幡はなぞのやわた町集落の東部鎮座。旧郷社。主祭神は波自加弥神。相殿に正八幡宮を奉斎する。「延喜式」神名帳に載る加賀郡一三座の一「波自加弥ハシカミノ神社」に比定される。養老二年(七一八)勧請と伝え、田近郷内一八ヵ村を産子とする大社で、かつては八幡宮と称され木曾義仲や前田利家の崇敬を受けたという(神社由来書上)。江戸時代には河原市かわらいち用水の守護神として崇敬を集め、貞享二年(一六八五)に開削した同用水が灌漑する九千八〇〇石余、二四ヵ村が同三年以来毎年八月一五日に水道祭の勧進相撲を盛大に行ったという(河北郡誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android