泡消火器(読み)あわしょうかき

百科事典マイペディア 「泡消火器」の意味・わかりやすい解説

泡消火器【あわしょうかき】

転倒式が多い。二重びんの容器で,外筒に重炭酸ナトリウム起泡剤水溶液,内筒に硫酸アルミニウム液が入れてあり,使用時に転倒させる,あるいはびんを壊すことにより,両液が混合炭酸ガスを含んだ白い泡が発生,炭酸ガス圧でノズルから噴出し,燃焼物を冷却消火する。一般火災,油脂・化学薬品火災に適する。
→関連項目消火器

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泡消火器」の意味・わかりやすい解説

泡消火器
あわしょうかき
foam extinguisher

消火器内部に重曹溶液と硫酸アルミニウム溶液とを別個に収容したもの。火災時に消火器を倒すと両溶液が化学反応を起し,炭酸ガスとともに大量の泡を生じる。これを火に向けて火元おおい消火する。化学消防車はこの仕組みを大型化したもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の泡消火器の言及

【消火器】より

…普通火災に適するが,噴霧放水式にすれば油火災,電気火災にも使用できる。(4)泡消火器 外筒,内筒の二重びんの容器からなり,外筒に重炭酸ナトリウムと起泡剤の水溶液,内筒に硫酸アルミニウム水溶液が入っている。使用時容器を転倒あるいは破びんすることにより,内筒,外筒の水溶液が混合し,化学反応により炭酸ガスを内蔵した泡を発生放射する。…

※「泡消火器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android