沼ヶ袋村(読み)ぬまがふくろむら

日本歴史地名大系 「沼ヶ袋村」の解説

沼ヶ袋村
ぬまがふくろむら

[現在地名]宮崎町沼ヶ袋

現宮崎町南東端に位置し、鳴瀬なるせ川と川の合流点近く、さらにその支流が著しく環流し、囲まれた一帯が袋地となり、村名はこういった地形によるものであろう。しばしば洪水に悩まされた。南は小野田おのだ本郷下野目しものめ(現小野田町)、西はきみふくろ村、北は鳥屋とりやさき村、東は米泉こめいずみ村に接する。永仁四年(一二九六)三月一一日の足利貞氏袖判下文案(倉持文書)によれば、「賀美郡内穀積郷、沼袋郷半分、中新田郷内屋敷田畠」などが、亡父左衛門入道浄円から倉持家行に譲られ、安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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