油を乗せる(読み)あぶらをのせる

精選版 日本国語大辞典 「油を乗せる」の意味・読み・例文・類語

あぶら【油】 を 乗(の)せる

  1. 相手の気に入るようなことを言う。おべっかを使う。
    1. [初出の実例]「こりゃ川原の水(すい)めと、ほめそやされて、大じんあくまであぶらをのせ、なんと是からはなしをやめて、切(きり)なしのむしゃう酒のむまいかといひ出せは」(出典評判記役者口三味線(1699)京)
  2. 調子づいて物事を誇張して言う。
    1. [初出の実例]「かの川獺が口拍子にあぶらをのせての面白さに」(出典:浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android