…また昭和に入ると外国資本の導入によって生産形態を整えたレコード会社が童謡の量産体制に入り,童謡が歌謡曲と並んで商品化された。歌謡曲の世界でも大活躍していた野口雨情作詞,中山晋平作曲のコンビによる《あの町この町》《雨降りお月》や,河村光陽(1897‐1946)作曲の《ひなまつり》など今もよく歌われる歌が輩出した。しかし,子どもの流行歌としての〈レコード童謡〉の量産がその質の低下をもたらし,戦後再び子どもの歌の運動が起きた。…
※「河村光陽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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