河原田(読み)かわらだ

精選版 日本国語大辞典 「河原田」の意味・読み・例文・類語

かわら‐だ かはら‥【河原田】

〘名〙 河原を開墾して作った田。
夫木(1310頃)二二「いしひろふひはりのふしのかはら田やいそぐさなへのとりどころなき〈源仲正〉」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「河原田」の意味・わかりやすい解説

河原田
かわはらだ

新潟県佐渡市(さどし)の一地区。2004年(平成16)佐渡市が成立するまでは佐渡郡佐和田(さわた)町南部の中心地。旧河原田町。佐渡国が三郡制であったときの雑太(さわた)郡の行政の中心地で、中世は本間佐渡守(ほんまさどのかみ)の居城獅子(しし)ヶ城があった。いまも佐渡高等学校、離島開発総合センターなどのある佐渡広域圏の中心地。国道350号が走り新潟交通のバスターミナルのある交通の要衝で、大佐渡回り、小佐渡回り、小木(おぎ)線などの乗換場である。海岸には総合グラウンドや海水浴場もある。

[山崎久雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「河原田」の意味・わかりやすい解説

河原田
かわはらだ

新潟県西部,佐渡市中西部の旧町域。佐渡島国中平野南西端,真野湾に臨む佐和田地区の中心集落。1898年川原田町が名称変更。1954年近隣町村と合体して佐和田町となり,2004年両津市など 1市 6町 2村と合体して佐渡市となる。中世後期に河原田本間氏の居城獅子ヶ城があり,島の政治,文化の一中心地であった。今日では島内のバス交通の要地で商店街が開け,佐渡の経済の中心地の一つ。離島開発総合センターが置かれる。砂浜海岸は海水浴場。

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世界大百科事典(旧版)内の河原田の言及

【佐和田[町]】より

…国中(くになか)平野の西端部と大佐渡山地の南西斜面を占め,真野(まの)湾に面する。中心市街は石田川河口近くの河原田(かわはらだ)で,中世は雑太(さわた)郡に属し,佐渡の代官,本間氏の居城獅子ヶ城跡がある。島内のバス交通の要地にあたり,商業の町として古くから栄えている。…

※「河原田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」