沛然・霈然(読み)はいぜん

精選版 日本国語大辞典 「沛然・霈然」の意味・読み・例文・類語

はい‐ぜん【沛然・霈然】

〘形動タリ〙
① 大きいさま。盛大なさま。
性霊集‐三(835頃)贈伴按察平章事赴陸府詩「賜餞、賜詩、天沢霈然」 〔孟子‐離婁上〕
② 雨の一時に盛んに降るさま。
※翰林葫蘆集(1518頃)一「法雨霈然一草一木莫其沢也」 〔孟子‐梁恵王・上〕
一度勢力活力などが湧きだすさま。
将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉七「平和主義なるもの出で沛然として江河を決するが如く之を防ぐ能はざる勢となれり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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