沈脈(読み)ちんみゃく

精選版 日本国語大辞典 「沈脈」の意味・読み・例文・類語

ちん‐みゃく【沈脈】

〘名〙
漢方医学で、指を軽くあてたのではわからない、強く触れてわかる静かな脈。病邪が表に出ずに内にある徴候とされている。沈んだ脈。筋骨の間にあってわかりにくい脈。また、その脈搏をとること。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔黄帝内経素問注‐陰陽応象大論〕
② 静かなこと。おとなしいこと。
洒落本・阿蘭陀鏡(1798)一「一体最初は沈脈(チンミャク)(〈注〉ヲトナシイ)の症のやつだ。そこで内へいれる約束もしたよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報