沈思(読み)ちんし

精選版 日本国語大辞典 「沈思」の意味・読み・例文・類語

ちん‐し【沈思】

〘名〙 深く考えこむこと。思案にふけること。また、詩句を思いめぐらすこと。熟考。沈想。
※菅家後集(903頃)傷野大夫「沈思雖神妙、如大夫者二三無」
※筑波問答(1357‐72頃)「如何に沈思し給ふとも、よきはあるまじきなり」 〔陸機‐擬渉江采芙蓉詩〕

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デジタル大辞泉 「沈思」の意味・読み・例文・類語

ちん‐し【沈思】

[名](スル)深く考え込むこと。いろいろと思案すること。
枯木のごとく、冷然と―している」〈紅葉・二人女房〉

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普及版 字通 「沈思」の読み・字形・画数・意味

【沈思】ちんし

深く思念する。梁・昭明太子〔文選の序〕事は沈思に出で、義は(かんさう)(詩文)に歸す。故に夫(か)の什と、雜(まじ)へて之れを集む。室より、代に(いた)る。(すべ)て三十卷と爲す。

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