永渡村(読み)ながわたりむら

日本歴史地名大系 「永渡村」の解説

永渡村
ながわたりむら

[現在地名]鹿島町永渡

山間部に位置し、東は南北に走る浜街道を境に南柚木みなみゆぬき村、南と西は横手よこて村、北は宇多うだ赤木あかぎ(現相馬市)。長渡とも記す。元禄検地の際に南柚木村から分村して成立したとされる。同検地高は一〇四石余、ほかに新田四石余がある(奥相志)。同書によると、天明六年(一七八六)において「人戸無し・当邑天明凶歳以来人民逃亡し田圃悉く蕪し、一の戸口なし」とあり、文政年中(一八一八―三〇)から新戸を立てて荒田を開いたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android