永吉名(読み)ながよしみよう

日本歴史地名大系 「永吉名」の解説

永吉名
ながよしみよう

現永吉町、近世の永吉村を遺称地とする鹿児島郡内に成立した別名。弘安二年(一二七九)五月一〇日の亀山上皇院宣(旧記雑録)に「鹿児島郡永吉名」とみえる。文保二年(一三一八)三月一五日、島津忠宗(道義)嫡子の貞久に鹿児島郡と同郡「なかよし」などを譲っている(「島津道義譲状」島津家文書)。元徳三年(一三三一)八月九日の島津道鑑譲状案(同文書)によれば、島津貞久は当地を嫡子宗久の母に譲り、その死後宗久に譲り渡すとしている。延文元年(一三五六)八月六日、「麑島郡、同永吉、十二嶋地頭職」などが貞久に安堵された(「足利義詮安堵下文」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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