水走村(読み)みずはいむら

日本歴史地名大系 「水走村」の解説

水走村
みずはいむら

[現在地名]東大阪市水走

河内郡に属し、北は若江郡加納かのう村の飛地、東は恩智おんぢ川。大和川付替えまで西の村境を吉田よした川が流れていた。条里制の坪名五ノ坪・七ノ坪・九ノ坪・十八ノ坪の小字名が残るが、吉田川の氾濫で道路はさほど整然とはしていない。「四天王寺御手印縁起」に記される四天王寺(現天王寺区)領のなかに「渋川郡弐条水走里拾陸箇坪漆仟肆拾代」「若江郡捌条水走里肆箇坪壱仟肆佰代」があるが、水走は古くから河内郡で三郡にわたるとは考えがたい。応永八年(一四〇一)九月一八日の新見庄代官方々契約状案(東寺百合文書)に「ミつはやとの」「水速」とみえ、正保三年(一六四六)の河州壱国之惣高辻(京都大学蔵杉山家文書)に「水はや村」と振仮名があるので、古くは「みずはや」と訓じたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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