水窪町(読み)みさくぼちよう

日本歴史地名大系 「水窪町」の解説

水窪町
みさくぼちよう

面積:二七一・二八平方キロ

磐田郡北部に位置する。東は榛原はいばら本川根ほんかわね町、南は佐久間さくま町・周智しゆうち春野はるの町、西は蛇行しながら南流する天竜川を隔てて愛知県北設楽きたしだら富山とみやま村と、観音かんのん(一四一八・二メートル)を境に長野県下伊那しもいな天龍てんりゆう村、北は同郡南信濃みなみしなの村。町域の大部分を山林が占め、やや西側を中央構造線が南北に貫き、これに沿っておきな川・水窪川が南下する。集落は比較的平坦面のある両川の合流地点付近と南部に集中し、草木くさぎ川・戸中とちゆう川など支流流域に点在している。南部を黒法師くろほうし岳西方に発した気田けた川が南西へ流れて春野町域に入る。周辺部には一〇〇〇メートルを超す赤石山脈の山々が二九山を数え、長野県境には白倉しらくら(一八五一メートル)平森ひらもり(一八一二・八メートル)朝日あさひ(一六六七・六メートル)など、榛原郡境にはなか尾根おね(二二九六・四メートル)黒沢くろさわ(二一二二・八メートル)六呂場ろくろば(一七四七・四メートル)・黒法師岳(二〇六七・四メートル)などが連なる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報