水毒(読み)スイドク

デジタル大辞泉 「水毒」の意味・読み・例文・類語

すい‐どく【水毒】

漢方で、水分代謝変調を起こしたもの。むくみ・胃内停水など。

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精選版 日本国語大辞典 「水毒」の意味・読み・例文・類語

すい‐どく【水毒】

〘名〙 水あたりの原因となる水の毒。
俚言集覧(1797頃)「加梨勒 かりろくは薬名にて水毒を解す」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水毒」の意味・わかりやすい解説

水毒
すいどく

日本漢方医学では,水分の代謝が変調を起こしたものをいう。しかし中医学では,谷川の汚染された疫水を指し,これにより住血吸虫に感染するものをいう。漢方医学では,むくみ,目まい,耳鳴り,頭痛,関節痛などは,水毒によるものと考えられている。したがって,これらの症状に対しては,利尿作用などのある薬物の入った処方を使い,水分代謝障害を改善して症状を除くようにする。

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知恵蔵mini 「水毒」の解説

水毒

中国伝統医学である中医学(いわゆる漢方)で、身体に余分な水分がたまっている状態を指す言葉。水毒は、水分を必要以上にとったり、排泄機能が低下していたりすることから起こり、むくみや水太り鼻水や痰、多汗やめまい、むくみや冷え、こりといった不調を起こすといわれている。 水毒に至る原因は、中医学では食事の偏りや運動不足にあるとされている。

(2015-6-23)

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