水戸野村(読み)みどのむら

日本歴史地名大系 「水戸野村」の解説

水戸野村
みどのむら

[現在地名]村松町水戸野

早出はいで川の谷口に位置し、左岸の河岸段丘面上に立地。北の対岸土淵どぶち村、南は暮坪くれつぼ村、西は川内かわち村。正保国絵図に高四〇石余、村上藩領。宝永七年(一七一〇)幕府領となり、所領は以後幾度か変遷。同年の川内組高覚帳(落合家文書)では高五〇石二斗余。田が少なく山林の利用が多い。ことに漆の栽培は、文化二年(一八〇五)の高反別書上帳(藤波家文書)に御定役漆木数として四一六本とあり、川内組一三ヵ村中の一二・六パーセントを占める。

水戸野村
みどのむら

[現在地名]白川町水戸野

飛騨川支流白川右岸の河岸段丘上で、はく山南麓に位置する。東は中屋なかや村・須崎すさき村、西は和泉いずみ村。もとは西尾忠永(上野白井藩)領、元和四年(一六一八)より旗本稲葉領、貞享元年(一六八四)より幕府領となる。慶長郷帳では「ミとの村」とあり、高七五石余。正保郷帳では田方一八石余・畑方五六石余、ほかに小物成三斗余。寛保元年(一七四一)には中屋村須崎村との境争論が、宝暦七年(一七五七)には和泉村との草山をめぐっての境争論が起きている(渡辺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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