水居村(読み)みずいむら

日本歴史地名大系 「水居村」の解説

水居村
みずいむら

[現在地名]三国町水居

三国湊の東方で、竹田たけだ川下流北岸の自然堤防上にある。室町時代中期以前の記録である「坪江下郷三国湊年貢夫役等事」(大乗院文書)には、坪江つぼえしも郷石丸名内の在家として「玄明」三町六反三〇〇歩が記されるが、正保郷帳が当村を「下名村」と記すことや、当村高橋家の天正六年(一五七八)墓碑銘に「玄明」とあることなどからこの「玄明」が当村の起源と思われる。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では「十楽方坪江下郷之内」に属した。貞享三年(一六八六)福井藩領から幕府領となり、元禄一〇年(一六九七)から葛野藩領、その後再び幕府領となったが、文政元年(一八一八)から同三年までの一時期福井藩領になっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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