水尾神社(読み)みおじんじや

日本歴史地名大系 「水尾神社」の解説

水尾神社
みおじんじや

[現在地名]高島町拝戸

下拝戸しもはいどに川を隔てて二社があり、祭神は南本殿磐衝別いわつくわけ命、北本殿ひめ神であったが、北本殿は昭和三四年(一九五九)台風で倒壊し、南本殿に移されている。旧県社。もとは南本殿を河南社と称して猿田彦さるたびこ命を、北本殿を河北社と称して天鈿女あめのうずめ命を祀ったというが、本来は三尾君の一族祖先を祀ったものであろう。「延喜式」神名帳に高島たかしま郡「水尾神社二座並名神大。月次新嘗」とある。「新抄格勅符抄」によれば、天平神護元年(七六五)三尾神に封戸一三戸が与えられている。延暦三年(七八四)八月三日従五位下に叙せられ(続日本紀)、貞観五年(八六三)閏六月二七日には従四位下に叙されている(三代実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android