気疎げ(読み)けうとげ

精選版 日本国語大辞典 「気疎げ」の意味・読み・例文・類語

けうと‐げ【気疎げ】

〘形動〙 (形容詞「けうとい」の語幹接尾語「げ」の付いたもの。近世は「きょうとげ」とも) いとわしいさま。気にいらない様子。ふつうではない様子。興ざめがする様子。→きょうとげ
源氏(1001‐14頃)椎本「中納言殿の御返りばかりは、かれよりも、まめやかなるさまに聞え給へば、これよりも、いとけうとげにはあらず、聞え通ひ給ふ」

きょうと‐げ ケうと‥【気疎げ】

〘形動〙 (形容詞「きょうとい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの) 気味が悪い、不快だ、不思議だなどと感じられるさま。
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「家内どんどと、賑はへば、手代の伊兵衛けうとげに」

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