比々多神社(読み)ひびたじんじや

日本歴史地名大系 「比々多神社」の解説

比々多神社
ひびたじんじや

[現在地名]伊勢原市三ノ宮

すず川本流の西方さんみや集落の中ほどにある。祭神は豊斟野尊・稚日女命・天櫛明玉命・日本武尊・大酒解神・小酒解神。「延喜式」神名帳にみえる大住おおすみ郡の「比比多ヒヒタノ神社」に比定される。

吾妻鏡」建久三年(一一九二)八月九日条によれば、北条政子の実朝出産の際、安産祈願のため源頼朝が神馬を奉納した相模の神社のなかに「三宮冠大明神」とみえる。社伝によれば明応年間(一四九二―一五〇一)に兵火により焼失、社領も失って衰微し、天正の初めに現在の社地に小社を造立して遷座したという(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「比々多神社」の解説

比々多神社

神奈川県伊勢原市にある神社。“比々多”は「ひびた」と読む。延喜式神名帳に記載された大住郡「比比多(ひひたの)神社」に比定されている。祭神は豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)、天明玉命(あめのあかるたまのみこと)、稚日女尊(わかひるめのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)など。

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