残の雪(読み)のこりのゆき

精選版 日本国語大辞典 「残の雪」の意味・読み・例文・類語

のこり【残】 の 雪(ゆき)

春先に降る雪。淡雪(あわゆき)
※新古今(1205)春上・一〇・詞書「のこりの雪の心をよみ侍りける」
② 消え残っている雪。ざんせつ。
※恵慶集(985‐987頃)「春立てのこりの雪は消ぬとも花をかたみにみてもへぬべし」

のこん【残】 の 雪(ゆき)

※屋代本平家(13C前)一〇「遠山の花は残(ノコン)の雪かと見えて、浦々島々霞み渡り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android