死目(読み)しにめ

精選版 日本国語大辞典 「死目」の意味・読み・例文・類語

しに‐め【死目】

〘名〙
① 死ぬまぎわ。死にぎわ。臨終末期(まつご)
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)七「其の留守父母の死る者もあり。病者も有ぞ。されども陣の口をばえはづさぬ程に死(シ)に目(メ)にもえあわぬほどに」
② 死ぬような気持や状態。
※黴(1911)〈徳田秋声〉七二「死目(シニメ)になって張詰めてゐた笹村の心にも」
③ 死んだような目。
※にんげん動物園(1981)〈中島梓五五「クターッとして、トロン死に目になって、『うう眠い』と『ああかったるい』しかことばを発さない」

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