歯軋(読み)はぎしり

精選版 日本国語大辞典 「歯軋」の意味・読み・例文・類語

は‐ぎしり【歯軋】

〘名〙
① 睡眠中などに、歯と歯をこすり合わせてきりきりと音をたてること。また、その音。はぎしみ。はがみ。はぎり切歯
※俳諧・曠野(1689)員外「歯きしりにさへあかつきのかね〈越人〉 恨みたる泪まぶたにとどまりて〈同〉」
② 怒りやくやしさのため、歯を強くかみ合わせて音をたてること。残念がること。切歯。はぎしみ。はがみ。はぎり。
史記抄(1477)一二「切歯をくばを、きりきりとはきしりをするぞ」

は‐ぎしめ【歯軋】

〘名〙 「はぎしみ(歯軋)」の変化した語。
浮世草子好色五人女(1686)三「歯(ハ)ぎしめして立けれ共」

は‐ぎしみ【歯軋】

※杜詩続翠抄(1439頃)九「はきしみをした也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android