止手・留手・泊手(読み)とめて

精選版 日本国語大辞典 「止手・留手・泊手」の意味・読み・例文・類語

とめ‐て【止手・留手・泊手】

〘名〙
[一]
① 動いているものなどを止める役の人。
他人に思いとまるように勧める人。
浮世草子傾城歌三味線(1733)五「折檻にふり上る杖を、脇から留手(トメテ)がおそければ」
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉二「草深い中だけにとめ手(テ)がないのでくたびれるまで泣いて仲直りした記憶もあった」
[二] (泊手) 宿泊させてくれる人。
※虎明本狂言・腹不立(室町末‐近世初)「扨はとめてがあらばとまらせられうとの御事で御ざるか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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