傾城歌三味線(読み)けいせいうたじゃみせん

精選版 日本国語大辞典 「傾城歌三味線」の意味・読み・例文・類語

けいせいうたじゃみせん【傾城歌三味線】

浮世草子。五冊。江島其磧作。八文字屋刊。享保一七年(一七三二)刊。三国の遊女小女郎越前玉屋新兵衛勘当されて周囲迫害をうけ、島原吉原新町と流転する。やがて新兵衛の勘当も許され、小女郎は身受けされるが、新兵衛の妻へ義理を立てて尼となる。当時はやりの浄瑠璃歌舞伎のストーリーや趣向をとり入れて長編化した浮世草子。

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デジタル大辞泉 「傾城歌三味線」の意味・読み・例文・類語

けいせいうたじゃみせん【傾城歌三味線】

浮世草子。5巻。八文字屋自笑江島其磧えじまきせき合作。享保17年(1732)刊。遊女小女郎と玉屋新兵衛の恋物語。小女郎は身請けされるが、最後に尼となる。

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