橋本五郎左衛門(読み)はしもと・ごろうざえもん

朝日日本歴史人物事典 「橋本五郎左衛門」の解説

橋本五郎左衛門

没年:享保12(1727)
生年:寛永13(1636)
江戸時代,特産品となる七島青筵原料である七島藺豊後(大分県)へ移植した功労者。豊後府内藩(大分市)を代表する豪商橋本屋の4代目八左衛門資次の弟。七島藺の豊後への移植に情熱を傾けたのは,薩摩で一見した青筵の商品価値を見抜いたからである。寛文初年,苦労の末,トカラ列島の一島より苗と熟練者を伴い帰藩し,豊後諸藩における一大商品生産の基礎を作った。文化2(1805)年青島大明神として私的に祭られ,明治14(1881)年青島神社として公許され,産業の神として崇敬された。没年を享保2(1717)年とする説がある。<参考文献>『大分県史蹟名勝天然記念物調査報告書』12輯

(安藤保)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android