権近(読み)ごんきん(英語表記)Kwǒn Kǔn

改訂新版 世界大百科事典 「権近」の意味・わかりやすい解説

権近 (ごんきん)
Kwǒn Kǔn
生没年:1352-1409

朝鮮高麗・李朝の文臣,儒者。初名は晋。字は可遠,思叔。号は陽村。安東の人。李穡(りしよく)の門人で朱子学を修め,18歳で文科及第,成均館大司成等を歴任したが,高麗末には政争に巻き込まれ流配された。李朝建国後,議政府参政事等を歴任,私兵の廃止を主張して王権確立に努力したほか,対明関係改善に功があった。文学,経学に優れ,著書に《陽村集》《入学図説》《礼記浅見録》等がある。諡号(しごう)は文忠
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権近 (けんきん)

権近(ごんきん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の権近の言及

【権近】より

…朝鮮,高麗・李朝の文臣,儒者。初名は晋。字は可遠,思叔。号は陽村。安東の人。李穡(りしよく)の門人で朱子学を修め,18歳で文科に及第,成均館大司成等を歴任したが,高麗末には政争に巻き込まれ流配された。李朝建国後,議政府参政事等を歴任,私兵の廃止を主張して王権確立に努力したほか,対明関係改善に功があった。文学,経学に優れ,著書に《陽村集》《入学図説》《礼記浅見録》等がある。諡号(しごう)は文忠。【山内 弘一】…

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