槙(漢字)

普及版 字通 「槙(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 14画

(旧字)槇
人名用漢字 14画

[字音] テン
[字訓] こずえ・まき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は眞(真)(しん)。眞に塡・(てん)の声がある。〔説文〕六上に「木の頂なり」とあって、巓頂(てんちよう)の意を以て解する。「また一に曰く、仆(たふ)れたる木なり」というのも、倒の意をとるものであろう。わが国では「真木(まき)」とよむ。字形を分けてよむもので、柾(まさ)・樫(かし)・椿(つばき)・萩(はぎ)などと同例である。「まき」はすぐれた木。杉や檜(ひのき)など、神事に用いる木をいう。

[訓義]
1. こずえ、木のうれ。
2. たおれた木。
3. 木目がこまかい、根がこむ。・塡の意をとるものであろう。
4. わが国では、まき、いぬまき、また杉・檜の類をいう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕槇 万木(まき) 〔名義抄〕槇 コズヱ 〔立〕槇 コズヱ・キノスヱ・スギノキ

[語系]
槇・tjienは同声。(しん)は稠密(しん)は緻密、(しん)は稠髪。槇は〔広韻〕に「木密なり」とあり、眞声の字にその義がある。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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