楠目談議所遺跡(読み)くずめだんぎしよいせき

日本歴史地名大系 「楠目談議所遺跡」の解説

楠目談議所遺跡
くずめだんぎしよいせき

[現在地名]土佐山田町楠目 談議所

標高五〇メートルの洪積台地上にあり、眼下には山地から香長かちよう平野へ出る物部ものべ川の谷口がみえる。文化二年(一八〇五)一〇月、楠目村の喜作という者が、畑から銅鐸一個を発見。この銅鐸は現在残っていないが、「南路志」には拓本図が描かれる。その図によって復原すると、高さは約七〇センチ、弥生時代後期の突線鈕三式の銅鐸であることが判明しているが、袈裟襷文の特徴から近畿地方で製作されたもので、型式的には近畿IIA式銅鐸であることも明確である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android