椅子・倚子(読み)いす

精選版 日本国語大辞典 「椅子・倚子」の意味・読み・例文・類語

い‐す【椅子・倚子】

〘名〙 (「す」は「子」の唐音)
禅宗の僧が説教をする時などに用いる寄り掛かりのある木製の腰掛け。高座。説教台。→「いし(倚子)」の補注。〔尺素往来(1439‐64)〕〔景徳伝燈録‐二一〕
② 腰掛け。→倚子(いし)。〔唐話纂要(1716‐18)五〕
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九「ゐすを五つ六つをしならべて」
③ 会社や官庁などの役職または地位。ポスト。
※落語・地獄旅行(1892)〈三代目三遊亭円遊〉「已に英国総理大臣は八十一歳で其(そ)椅子を占めたと云ふお話を承りましたが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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